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2024年10月16日
President on lineにコメントが載っています。

2024年5月27日
がん難民にならないために、がん「エセ医療」に罠に落ちないためにお薦めします。
『がん「エセ医療」の罠』 (文春新書 1456) 新書 – 2024/5/17
2015年9月16日
胃がんの主な原因はヘリコバクター・ピロリ菌です。胃がんも肝がんや子宮頸がんと同じように感染症由来のがんです。2013年より、ピロリ感染胃炎の除菌治療が保険適応になりました。胃炎は胃がんや胃・十二指腸潰瘍と同じで、治療すべき病気です。ピロリ菌を除菌すれば、胃がんの予防が可能となりました。胃のお話をするとき、ピロリ菌がいるかいないのかは、その人の一生を左右します。もはや胃がんで亡くなるのは「もったいない」時代です。
岐路に立つ胃癌検診
Q:いわゆる“胃がん検診”は受けた方が良い??
A:その前に、もっと大事なことがあります。
Q:それは、何ですか?
A:ピロリ菌が“いる”か“いない”を調べることです!
Q:どうしてです?
A:ピロリ菌はWHOも認める、胃がんの原因だからです。
Q:ピロリ菌は、どのように調べるのですか?
A:非侵襲的なものは、血液、呼気、糞便、尿などです。血液では「胃がん層別化検査(ABC)検査」(いわゆるABC検診)で胃がんのリスクも判定できます。
Q:ピロリ菌が“いる”ならどうしたら良いですか
A:内視鏡検査を受け、ピロリ菌の“いる”ことを確認します。ピロリ菌は1週間の治療で除菌できます。除菌は若いうちが良いです。除菌により胃がん発生のリスクを下げられます。胃潰瘍や十二指腸潰瘍などのリスクも下げらえます。
Q:ピロリ菌が“いない”ならどうしたら良いですか
A:年齢が40歳以上なら、本当に“いない”かどうか、一度は内視鏡検査を受けた方が良いです。胃がんや潰瘍の人が家族にいたら内視鏡検査を受けた方が良いです。
Q:ピロリ菌の除菌が成功したらその後は、どうしたら良いですか?
A:定期的に内視鏡検査を受けましょう。
Q:なぜ、内視鏡検査ですか、バリウム検査ではだめですか?
A:胃がんの発見率は内視鏡検査がバリウム検査の3倍です。食道がんは10倍です。 内視鏡で治療ができる“がん”は、内視鏡で見つかります。バリウム検査で発見される“がん”は、胃や食道が切除されます。胃や食道が切除されると健康寿命に影響します。
Q:内視鏡検査とバリウム検査の違い?
A:例えば、バリウム検査は空気とバリウムを風船の中にいれて、その壁の凹凸を見ます。内視鏡検査では日常のビデオ撮影と一緒で胃の中に直接に光をあてて、壁の凹凸だけでなく、色むらや色調の変化を見ます。近接、拡大、色調も変えられるので、より小さい、早期のレベルでがんが見つかるので内視鏡治療ができます。
Q:胃がん検診でも良いですか?
A:内視鏡検査なら胃がん検診、人間ドック、診療でもOKです。
Q:その他、内視鏡検査を受けた方が良い人は?
A: お酒で顔が赤くなる人、喫煙者は、食道がんのリスクがありますので、内視鏡検査を受けた方が良いです。